南雲吉則氏の1日1食の本「「空腹が」人を健康にする」を読んでみた。

「空腹が」人を健康にする(南雲吉則)

こんにちは、腹減りマスター(@haraheri_master)です。

今回は、1日1食に関するおすすめ本のご紹介です。

本のタイトルは、「空腹が」人を健康にする。南雲吉則著、サンマーク出版。

1日1食の方法論としてはもちろん、なぜ1日1食にするべきなのかが書かれています。

ダイエットの方法論としてのほか、ダイエットのきっかけ作りやモチベーション維持にも役立つ本です。

著者は南雲吉則氏、医師の著作ながらわかりやすい

「空腹が」人を健康にするの著者は南雲吉則氏。著書も多数あり、本書も含めベストセラーも連発。

今さら私がご紹介する必要もありません。

本職は医師で乳腺専門医として、乳がんや乳房手術に活躍されています。

また、2012年には国際アンチエイジング医学界名誉会長にも就任されています。

テレビやネットでお見かけする姿は、とても63歳(本書発行当時は57歳)に思えないほど。凄く若々しい見た目。

南雲先生が1日1食を始められたのが45歳のとき。

仕事のストレスを抱えて暴飲暴食を繰り返した結果、77kgまで体重が増加。しかも不整脈の症状。

そこから始めた1日1食で、体重を15kg落としたほか、健康を取戻し、さらに様々な若返り効果を体感。

ご自身の経験と医師としての知見を踏まえ、1日1食を提唱するために書かれたのが本書というわけです。

「空腹が」人を健康にする、はどんな本?

「空腹が」人を健康にするは、まず食べ過ぎないことが健康によい理由を、近年話題の生命力遺伝子を主な根拠にして紹介。

食べ過ぎにないためには、ベストの方法が1日1食にすること。

南雲氏おすすめの1日1食の実践方法。そして、実際に1日1食をやると何が変わるのか。

また所々に、個別の食品や調味料、栄養素などについての良し悪しや、食べる際の注意点なども指摘。

そして、日本人が一日一食を実践する意味を問いかけています。

最初の方に遺伝子の話が出るので難しいかなと思いましたが、読み進めていくと非常に分かりやすく書かれています。

著者が現役の医師でもあり、ご本人の見た目を拝見しても、説得力が感じられる内容になっています。

1日1食に興味がある方には、おすすめの本といえます。

人間の体は飽食に対して適応できない

人間が三食、満腹するまで食べられるようになったのは、わずかにここ数十年のこと。

※「空腹が」人を健康にする(南雲吉則著)より引用

著者が指摘するように、人類の長い歴史の中で、人類がお腹一杯にご飯を食べるようになったのは、ここ最近のわずかな時間。

しかも、それは先進国の話であり、発展途上国では今も飢餓で苦しんでいる地域が沢山あります。

一方で、人間の体は環境に適応しようとして進化する。ただし、その進化には相当の年月が掛かるもの。

そう考えると、現代の人間が適応できる環境は、飽食よりも飢餓の状態のはず。飢餓の状態こそ、人間のもつ本来のパワーが発揮できる。

そのために、飽食・食べ過ぎ傾向を見直す必要があり、その方法として1日の食事を1回にすることが最適であるというわけです。

なお、生命遺伝子、飢餓遺伝子などの遺伝子関連の話が出てきますがかみ砕いて書かれています。

また、そこを理解しなくても著者の指摘はなるほどと思わせられます。

お腹が「グーッ」となることを楽しむ

お腹がグーッとなるときこそ、生命力遺伝子の中のサーチュイン遺伝子が発現しているから。
この遺伝子によって体じゅうがスキャンされ、壊れた箇所が修復されて、若返って健康になっている、というイメージを膨らませる。

※「空腹が」人を健康にする(南雲吉則著)より引用

お腹がグーグーと鳴るのは身体が若返っている証し。だからそれを楽しむというのが著者の意見。

このお腹が鳴ることを楽しむという発想は目からウロコでした。

私も1日1食夕食だけなので、日中は常に空腹。もちろん、職場でお腹がグーグー鳴ります。

実はお腹が鳴ることが少々悩みのタネでもあったわけです。

お腹が鳴らないようにするにはどうしたらよいか、どうやったら聞こえにくいだろうか。

そればかり考えていましたが、この指摘を受けて何だか吹っ切れました。

お腹が鳴ったらその分自分の体が若返っている、そう考えて楽しむことにします。

肥満が長期間続くと食欲を抑えられない

満腹になるとレプチンがたくさん分泌され食欲を抑制してくれるが、肥満になってそれが長期間に及ぶと神経が麻痺して、食欲抑制効果は薄れる。

※「空腹が」人を健康にする(南雲吉則著)より引用

人が食事で満腹になると、それ以上は食べないように食欲を抑える必要があります。

その働きをしているのが、レプチンというホルモンです。

レプチンが食事を開始してから20~30分後に分泌されることで満腹を感じ、食べるのが止められるわけです。

満腹ホルモンや、やせホルモンとも呼ばれているのでご存知の方も多いでしょう。

ところが、長期で肥満状態にあるとレプチンによる食欲抑制効果が薄れると指摘しています。

確かにこれ、思い当たる節があります。

1日1食を始める前は、お腹一杯になってもなお食べ続けることができていました。

ところが1日1食にしている現在では、割とすぐにお腹一杯に感じるようになっています。

もちろん、食べる量の違いから、胃の大きさが変わったなどの要因もあったでしょうが、レプチンが正常に働いていなかったのかもしれません。

1日1食生活は苦しみの老後を避けるため

読者のみなさんに声を大にしていいたいのは、不摂生の結果迎えた老後は、苦しみの毎日であるということ。

※「空腹が」人を健康にする(南雲吉則著)より引用

●食べ過ぎれば太り、重くなった体で腰や膝の傷みの原因になる。

●タバコの吸い過ぎで肺気腫にでもなれば、呼吸そのものができなくなる。

●不摂生によって傷ついた消化管や気管にはガンが発生する。

これだけ想像しても嫌なものですが、著者の指摘する不摂生による苦しみはまだあります。

心筋梗塞や脳卒中でコロッと行けばよいと考えているかもしれません。私もそう思っている派です。

ですが、今の高度な医学ではそれを許してくれず、命を救おうとすることです。

結果、半身不随や言葉を失ったり、寝たきりになる可能性さえあります。

それを避けるためにも、1日1食にして食べる量を減らし、健康を保つこと。

それがいかに大切かということを改めて思い知らされました。

南雲吉則氏の1日1食の本「「空腹が」人を健康にする」まとめ

今回は1日1食に関するおすすめ本ということで、南雲吉則氏の著作「空腹が」人を健康にするをご紹介しました。

医師でありながらも、さほど難しい表現もなく、非常に読みやすい本でした。

1日1食がなぜ必要なのか。そのおすすめ方法などういったものか。南雲先生ご自身の知識と経験で解説してくれています。

これから1日1食に挑戦する方は、読んでおいて損はないはずです。

南雲先生は他にも多くの著作があるので、機会があれば読んでみたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。ではまた、お会いしましょう。

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